モスキート音で若者追放

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足立区の公園にモスキート音を出す装置がつけられて、若者を追い払うようだ。まるで動物扱いですね。なんでも器物破損がひどいらしく、それが若者の仕業らしいのですが、足立区のウェブページに行ってもぜんぜん情報がありません。

だからこれは予想なのですが、本当の理由は違うと思います。ただ単に夜公園に若者がいるのがいやなのだと思います。近所の人は。なんかの拍子に被害者になるんじゃないか、とかそんな不安があるのだと思います。

統計をみても自分の感覚でも最近の若者はかなりまともになっている思います。エリート層はそんなに変わらないかもしれないが、昔の悪いやつはほんとに怖かった。石とか本気で投げてくるし。

だからこれは若者が原因ではなく、社会がそうなったということだろう。なぜそうなったのかを考えるのは簡単ではないと思うが、試論として言えば、経済の発展によると思われる。衣食住を手に入れることがそれほど難しくなくなれば、ある集団の中に身を置き、そこにとどめる必要はない。結果集団は人間のつながりから、社会というネットワークの1ノードとしての意味しかもたなくなる。そんな社会では個人と個人は互いに気持ちの悪いものになるから不安も増大する。世代が違えばなおさら。ここでは若者がターゲットになったが、大人は夜公園なんか行かないだろうから、わかりやすいターゲットになったのだろう。

最近は経済が悪化して生活が苦しくなったが、じゃーもとの集団に戻るかといえば、そうはなりそうもないみたいだ。集団というのは歴史的なものでもあるから、少しくらい経済状況が悪化してもそう簡単には復活しないのだろう。

だから、今はこのような不安を個人は持っているということを前提にして、それに振り回されないようにしないと、少数派というだけでどんどん追い詰められる。排除される。

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