原子力は火のようなもの

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人類が始めて火を見たとき、彼らはそれに恐怖する。暖かいとおもって近づいてみたら、すごく暑くなってくる。火に触ってしまいあまりの激痛に驚く。消し方もぜんぜんわからない。火に対する恐れはそれの発する熱にも及んで、火の熱を感じることすら災いをもたらすように感じられる。そしてそれは悪の象徴となり禁忌となる。

しかし人類はやがて火の扱い方を身に付けてくる。それの移し方を知り、消し方を知る。火のつけ方も知る。そして火でいろいろ炙ったりして食物の領域を拡大する。

一旦こうなれば火のタブーは完全に消え去って世界史上に二度と現れることなく歴史の敗者になる。

原子力、未知の力、発する放射線に対する恐怖は禁忌となってグロテスクなイメージを打ち出す。しかし一旦克服されればこれらのタブーは消える。

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