http://www3.nhk.or.jp/news/html/20100821/k10013482461000.html
これは以前に自民党も言っていたが、哲学もなければ未来への展望もない政治としては最悪に属する政策だろう。
人がなぜ働かなくてはならないのかは、あくまでその人が自身と誇りを持って充実した生活を送るためであるはず。経済の成長などはその結果として出てくるものでそれ自体が目的なのではない。ところが昨今こういった社会の土台がおかしくなってしまっていて。人々が充実した生活を送れなくなっている。充実しているかどうかはただ単に経済的問題というだけではなく、たとえ貧困だとしても、それが労働への敵意や国家への敵意に向かっていなければ大きな問題ではない。
こんかいのこの政策はただ単に新卒の就職率が少なくなってきたから、それを形式の面で補おうとするものにすぎない。ただ単に形式ならまだいいが、こういう政策は労働に向かう心象にダメージをあたえるだろう、つまり労働に対する倫理的価値を落としかねない面がある。
生活が第一というのはそのとおりだが、生活というのは物質だけの問題ではない。