DDNS
_ DDNSの取得
フリーでDDNSの提供をしているところはいくつもあるのでここでアカウントを登録して、DDNS名をもらう。代表的なところは以下。
日本
海外
詳しい取得の仕方は各ページを見てください。どれも無料で取得できますが、取得できる数や広告表示の義務の有無などの違いがあります。
このページでは取得したDDNS名をmyhost.example.comとしています。この部分は自分の取得したものと置き換えてください。
_ DiCEの設定
ルータの外向きのIPアドレスは時間がたつと変化するので、変化したときにDDNSの設定も変えないとならない。これをするには上記の各種のページから行うのだが面倒すぎるので、これを自動に行ってくれるDiCEを導入する。
DiCE for LinuxはGUI用とCUI用があるが、GUI関係はインストールしていないのでCUIの方を使う。ここではdiced01914.tar.gzを使う。
サーバにファイルを置くにはサーバでwgetで取得するか、Windowsで取得してからTeraTermの[ファイル][SSH SCP...]で転送する。
_ 展開してインストールする
ここでは/usr/local/binに置く。
$ tar xfvz diced01914.tar.gz $ sudo chown -R root:root DiCE/ $ sudo mv DiCE/ /usr/local/bin/
_ DiCEの設定プログラムを起動する
このときdicedは日本語をEUC-JPで出力するようなのでTeraTermやPoderosaのエンコードをUTF-8からEUC-JPに変えておく。
$ cd /usr/local/bin/DiCE $ sudo ./diced
_ ?でヘルプを表示
:?
_ setupを実行
最初にsetupコマンドを実行してdiceが外向きのIPアドレスを取得できているかを確認する。
_ DDNSを登録する
登録するにはaddコマンドを使い質問に答えていけばいい。詳細は省略。
_ 登録の一覧を確認する
listコマンドを使う。
_ 登録の詳細を確認する
evコマンドで番号を指定して行う。番号はlistコマンドで確認する。
_ 登録をいますぐ実行する
exコマンドで番号を指定して行う。
_ 起動時に自動実行するようにする
/etc/rc.localを編集する。
変更前
exit 0
変更後
/usr/local/bin/DiCE/diced -d -l exit 0
ここではdice ver0.19を使っているが上の設定だとCPUの負荷率がやたらと高くなる。ここでは以下のようにしておく。
変更後
echo "diced started:" /usr/local/bin/DiCE/diced -s -l >> /usr/local/bin/DiCE/log/mydice.log & exit 0
サーバを再起動して、dicedが起動されているかを確認する。
$ sudo reboot ... $ ps ax | grep diced
_ 変更が反映されているかを確認する
自分の登録したDDNSのページへ行きログインすれば多くの場合自分の設定したIPが確認できる。
_ DNSに反映しているか確認する
DNSへの反映には少し時間がかかる。少しまってからnslookupコマンドやdigコマンドで確認する。
$ nslookup myhost.example.com $ dig myhost.example.com
LAN内用のDNSサーバを立てていてそっちを見に行ってしまう場合は、以下のようにDNSサーバを直接指定する。
$ dig @192.168.0.1 myhost.example.com
_ 自分の現在のIPを確認する
ルータのページに行けば確認できることが多い。できない場合はリモートホストを表示してくれるようなページ(例)にブラウザでアクセスして確認する。