政府紙幣発行の危険性

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政府紙幣の発行が、高橋洋一事件も合い間って盛り上がってきました。しかしこの政策には一抹の不安も伴う。それは資本の抵抗措置だ。つまり賃金を下げられる可能性がある。政府紙幣でもBIでもそれで価値を手に入れれば、もう生活能力ありと判断され、それまでと同じレベルになるまで賃金が減らしてもいいというインセンティブが働く。もちろんそれはそういうことを恒常的に行った場合で一回限りであるならば大きな影響はないかもしれない。しかしその機を狙って賃金を下げてくるかもしれない。もしそうなれば、状況はかえって今より悪くなることもありえる。

資本主義は怖いし、甘くない。一見うまくいきそうなことをやっても他のことで復讐され、今までどおりになるか、かえって悪くなる。だからこそ、そういうことを見てきたマルクスはそういったやりかたを「ユートピア(空想的社会主義)」として軽蔑し、徹底的に分析しなければならないと考えた。

政府紙幣は一見いい話に見える。「金持ちが反対してるだけだろ」といいたくなる。しかしこの資本主義の社会で下手に夢を見るのは怖すぎる。だからといってこのままでどうするのだと言われるかもしれないが、やはり冷静に欧米や労働運動などを参考に冷静にやっていくしかないだろう。

いずれにしても自民党、少なくとも麻生氏や与謝野氏を見ている限り、状況がよくなるとは考えにくい、特に麻生氏は自らを「経営者の視点にたつ」と言った。まずこれは取り消さないと駄目だと思う、労働者あるいは消費者の立場に立たなければ、国内で消費してくれる人がいない。財政政策をやったって勝ってくれる人がいなければ、いずれ倉庫が一杯になってしまう。

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