消費しない20代が日本を滅ぼす!?を読んだ。これもひどい記事で、はじめから高収入の人のみを対象としてなぜ消費が減ったのか、ということを説明している。竹中先生曰く。

彼らの多くは、子供の頃から「きちんと貯金しなさい」と親に言われて育っているため、消費に消極的だからです。

経済学者ともあろうものが”消費”という経済行為の説明に、親があれこれ言ったから、という答えはいかがなものか?学者であるならば、なぜ親がそう言ったのかをも考え、それを経済的な理由から説明するくらいの努力はすべき。

さらにバブル崩壊や関東大震災などの経験をしたので危機意識が強くなり彼らの消費が減ったとの指摘に対して、

そうですね。彼らの思考形成には、確かに時代背景が大きく関わっていることは間違いありません。

彼らの思考形成に影響するでしょう。しかしこれらの事件を経験しているのは彼らだけではない。そのとき生きていたすべての人が経験している。若いときは精神の形成段階なので、このときの経験はより大きく若者に影響する、とでも言いたいのでしょうか?

そこで平成20年の生活意識に関するアンケート調査から景況感を抜粋してみると以下のようになる。これは全国の満20歳以上の個人4000人に聞いたもの。

なんか知らないけど大きく変化しています。これは阪神大震災のせいじゃない。きっと竹中先生のことだから日本銀行がおこなったこの統計には恣意的な操作があるといいたいのかもしれませんが、消費について語るなら、ほんとかどうかもわからない高収入の人のみの消費の減少を考えるより、こういう統計を見ながらの方がいいのではないでしょうか?

それにしても思うのは経済を勉強すると、頭がよくなるのと同じくらい馬鹿になってしまうのではないか?と心配になることがある。経済の法則を現実社会に適用しようとする。そうすると必ずずれが出る。そのときどう判断すればいいのか?マルクスは資本主義が進んでいけば、労働者はますます貧乏になり、いずれ革命がおきると考えた。これは現実にそうなると考えたのであって、「実際には資本主義はそんな風にならないよ」みたいなことはマルクスは私の知る限り言っていない。

かつてのドイツの哲学者アドルノも悩んだ。マルクスの言ったとおりにならなねーじゃんて、そして当時のドイツ社会をフロイトで説明しようとした。最後には理性そのもに批判の目を向けてしまった。いずれにしてもおかしなことになってしまうのだ。

だからマルクスを学ぶにしろ、ケインズにしろ、フリードマンにろ、あんまりマジになならいほうがいいよって。

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