小沢代表の秘書逮捕から思うこと

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小沢代表の秘書が逮捕されたが、予想通り民主党は足並みが乱れ、自民党と同じような対応の仕方だった。例えこの事件が起こらず衆院選で民主が勝ったとしても、いずれこういうことになるかも知れなかったことを思えば今こういうことが起きて民主党の本性が分かってよかったと思う。

識者の中には、「なぜ今なのか」とか「国策操作」だとか言う声があり、一部の人は民主に大きな期待をかけていた、あるいは自民党に敵意を持っていたようだが、自民党のおかげで国民の生活がよくなるなどという確信はないからといって、民主党にもそんなに期待はできない。小沢氏以外の民主党の顔である枝野さんや年金で有名になった長妻さんなどは人気があるだろうが、見えているのはたくさんいる民主党の一部だけであって、他の人たちがどういう考えの持ち主なのかぜんぜんわからない。

こういうときには、自ら出せる限りのすべての資料をネットにでも上げて、自ら徹底的に解析し、共産党でも突込みどころがないくらいに徹底的に調べ上げるということだと思うが、そんなことを言う民主党議員は知る限り存在しなかった。彼ら政治家の行動の第一にあるのは党であって、党の仲間である。私はこういう人間の傾向を見るのがすごく嫌なのだ。

もちろん自民党でもこの傾向は同じだ。先日石破氏が、なるべく早く解散すべき、と言っていたが、それでも閣僚の椅子に座っている。政治というのは妥協の産物だとよく聞かれるが、妥協なんかしなくていいと思う、その結果なにも決まらなくてもいいと思う。いままで自民党の政治で自分の境遇がよくなったと感じたことなど一度もない、よくしてきたのは企業以外も含めた広い意味の民間であって、政治やお役所ではない。

だとすると、政治の役目は国の向上ではなく、国の不幸の除去しかないと思うのだが、いつまでたっても自殺者は減らないし、生活全体がよくなったと感じるところがない。派遣切りという悲惨な状態を作るだけで、その解決が全然できない。

そう考えるとこの国の人間は偉くなるほど、駄目な人間が増えるのだろうか。なぜそうなるのだろうか?どんな漫画やゲームでもラスボス的なやつは強いし頭もいい、しかし現実とのこの大きなギャップには驚かされる。

政治家は言うに及ばず、経営者でも御手洗氏などを見ればどう見ても尊敬できる人間ではない。自らは公に対してなにも発言せず、裏で権力を操る。学者にしても、学問などそっちのけで政治をやったりコメンテイターをしたりブログを書いたり本を書いたりしている人たちばっかりが目立っている。

この国では能力のある人は表に出たがらない。自分の狭い世界で認められればそれで満足であり、むしろそんな世界には関りあいたくないのだろう。なぜそうなっているのかは興味深い問題だが、いかせん手がかりがまったくない。

よってこの国で生きていくには、偉い人に何かを期待するのは間違いで、狭い世界で、自分も何とかそこに入ってオタク的に生きていくのが一番だと思う。

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