出口戦略と言う言葉がある。軍隊などを出すときに、どういう条件になったら軍隊を引くのか、ということを前もって決めておくことだと思う。「退路を確保」という言葉もよく聞く。

これと同様に人々を動かす政治についても、あらかじめ出口を用意しておいた方がよいと思う。人間は神ではないのだから、頭の中で考えたとおりに事が運ぶことの方がまれであろう。だとするならあらかじめ目的と失敗とできる判断基準(出口戦略)を決めておいて、だれもが失敗であることを判断できるようにしておくべきだと思う。

しかし一方ではこういうことももしかしたらありえる。つまり日本は本当は日本の政治家ではないだれかに支配されていて、彼らの意に逆らったら日本は破壊させられてしまう、という条件の下、もちろん国民はこのことをしらずに、政治家はなんとか日本を破壊させないように頑張っている、ということだ。つまり国民からは日本をめちゃめちゃにしたと非難されるが、実際にはぎりぎりのところで日本を救っていた、ということだ。

もしこういうことだとしても、自分はそういった偽りの幸福は嬉しくないし、未来に残したいとも思わない。だから上のようなことは想定しないことにする。

そこで今現在の政権与党の自民党が出口戦略をしていたかというと、そうは思えない。そもそも自民党のここ数年の改革の目的は何だったのだろうか?それが何であったとしても現在の経済を見る限り成功していると思えるものは何もない。しかし、総理からは「失敗」と言う言葉は出てこない。せいぜい言っているのはアメリカのサブプライムのせいで日本の経済もおかしくなったということで、自民党の政策に対してはっきり間違いであったとは言っていない。

なぜ言えないのかと言えば、もしかしたら自民党の政策がもっともよかったということもありえるからだ。つまりそれ以外の方法をとっていれば、日本はもっとひどいことになっていた、ということもありえるからだ。だからといって歴史にifはない、そんなことはやって見なければ誰にもわからない。だとするなら、最初に書いたとおりあらかじめ「出口戦略」を立てて成功なのか失敗なのかを判断できるようにしておくしかない。

この記述は自民党に対して相当口当たりよく書いた。実際は経団連の献金ほしさに、経団連の言うがままに立法し、なおかつそれが及ぼす負の側面に対して考えが行き届かなかった、というのが本当のところだと思う。いずれにしてもこのようなことは一度与党が入れ替わって、自民党以外に運営させてみればよくわかることだ。

そしてそのときやっぱり自民党の方がよかった、と言えるようにしておくのが自民党にとっての復活の可能性であり、それをしないままずるずると9月まで選挙を引き延ばし国民の鬱憤を放置しておいたらそれこそ自民党の死滅、復活なしの歴史的敗北になるのではないか。

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