老朽化したインフラの整備では景気は回復しない

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昨今出てきた言論、老朽化したインフラの整備をして景気回復、デフレ脱却は嘘である。まず老朽化したインフラというのは、それを破棄するという選択をしない以上、いつかは発生するものである。破棄するということは、原則的には、社会の高度化を引き下げるということになるので国家が取るべき政策ではない。

もう一つの嘘は、企業はデフレなので事業投資できない、というものである。企業はインフレだろうがデフレだろうが名目としての貨幣が増えるなら投資するし、増えないならしない、という単純な原理でしかない。そのほかにも、デフレだからという言い方でデフレが原因のような命題があるが、デフレは結果とみるべきものである。

こういった議論は新自由主義から脱却している点では評価できるが十分ではない、必要な政策は経済構造を変えることである。どのように変えるかの条件は、資本集約から労働集約への転換が経済的な条件である。しかし今言われているのは、医療や介護であって、これらはあくまで社会の下支えを担うものであって、社会の発展の原動力としては希望を託せるものではない。

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