参加したわけではないですが、すごく人が集まったみたいなので感想文。

このデモの背景は反グローバル資本主義だと思います。しかし経済のグローバル化は誰かの希望で始まるものじゃなくて、国内だと経済が立ち行かないので外に出て行くしかない、というところから来ています。だからこのグローバル化を阻止するためには、資本主義のまま停滞させるか、資本主義を乗り越える必要があります。

日本の企業や政治家、そして官僚はグローバル化を推し進めるしかないと思っています。日本は、政治が経済の流れに対して対抗したことがない国なので、対抗の仕方がわからない、というのもありますし、いままでずっと成長していたので、いまさら対抗という考えを持つことができないのだと思います。

政治で言えば、大連立したがっていて、この対抗に対して、大連立で対抗しようとしているのだと思います。国がやることはあくまで社会保障だけで、経済に対しては積極的にかかわらないという思考です。民主党の場合は、社会保障を充実させれば、経済は、今はただ不況期にあるだけで、いずれは回復していくと考えているネオリベであり、自民党の場合はバラマキ4Kと言うように、社会保障に対して反対で、経済に対しても、道路などの消極的な政策を取ろうとしています。それでいずれ景気は回復すると考えています。どちらにも大きな違いはなく、積極的に経済を建設していくという考えはありません。そして両党にもこの不況を日銀のせいにして、日銀さえちゃんとしていれば、不況ではなかったはず、と考える人もいます。つまり政治家の中には、資本主義に対抗していくという考えが皆無なのです。

文部科学省なども、日本人は内向きとして、外に目を向けるための教育を推進しようとしています。しかし外に目を向けさせれば、内のことが気になって、内に目を向けることが価値を持つようになります。逆もまた然りですが、こういうことは外からどうこうしても変えることはできないと思います。

経済学で言えば、資本主義を推し進めることが効率を良くし、社会を良くするという考えなので、忠実にいうならグローバル化を推し進めるしかないんですが、多くの人が葛藤を抱えてそれを力強く主張できる人があまりいない状態になっています。

だからこのデモは、もっと徹底させれば、経済を変えなければならないということになると思います。しかしこのデモには排外的な思考も入り込んでいます。自らを主張するのには2つの仕方があって、ひとつは自分は外とは違うんだという主張、もうひとつは自分自身で自分自身を主張する仕方です。ところが日本にはそれができないんだと思います。アメリカには建国の理念があり、中国には歴史がありますから、これができます。日本になぜできないかといえば、敗戦の整理ができていないこと、明治の脱亜思想、などもありますが、日本人はそもそも自分たちの持ち物だけで、自分たちのことを考えてきた歴史などないのだと思います。国学はありましたが、中国を抜いて自分の存在を考えることはできないと思いますし、現在もアメリカを抜いて考えることはできないと思います。靖国神社などの一部にはアメリカを抜いて考えようとする人々もいます。戦後民主主義といってさげすむ人もいます。しかしそういう考えが思想的に力をもっていないと思います。アメリカ、西欧抜きにやって、それに対抗するものができるなどと信じられていないのだと思います。もし信じられていれば、そういう現実が少しは表れてもいいはずです。だから日本が自らを主張する方法はすごく難しくなりまし、それゆえに、極端で形式的でしかない考えがよく出てくるのだと思います。

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