東日本復興会議 玄侑宗久氏 感想文

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http://www.cas.go.jp/jp/fukkou/pdf/kousou10/genyu.pdf

その方向性は、まずなによりも効率最優先、市場経済主義、集約的
システムから脱却することを目指すべきだろう。

などといって、原発を集約的システムの代表者みたいに言うのですが、こういうならばもっと徹底的に言っていただかないと困ります。市場経済主義で富の集約と言えばまず銀行です。価値がどこに集約していくかといえば資本に集中しますので、これの脱却も提案していただきたい。権力の集中はどうでしょう。暴力は国家が独占してますがこれも脱却でしょうか。

戦後はシステム構築による「人を見ない」社会がどんどん進められてきたように思える。都市部を中心に人間関係が希薄化し、医療もデータを載せたPC越しになされ、ついには「無縁社会」と呼ばれる状態さえ招いた。

人間関係の希薄化もPCなどではなく、もっと根源的に言ってもらわないと困ります。私なりに根源的に言えば資本主義にあり、分業にあり、労働の疎外にあります。

とはいえ玄侑氏の感じている矛盾に対しては私も認識は共通しています。ただ処方箋が中途半端になっているので、そんなことではなにも変わらない、と私は考えてしまいます。

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