経済成長させるための財政政策は何なのかというのは難しい問題で、やってみないとわからないものです。よって計算不可なので、いい加減なこというなとか言われると困ることになります。しかしやっても駄目だろうというのは大体わかります。例えば要らない道路や橋です。
財政政策というのは本当は資本主義をバージョンアップするためにしなければなりません。資本主義はほって置くと、その枠内での成長の限界にぶつかります。資本の力だけではこの限界は突破できません。もしできるとしたら独占禁止法に違反しているような企業だけです。
財政政策がつくるのは未来の社会のためのインフラでなければなりません。その上での経済活動がなされるようなものでなければなりません。
道路をつくることによって、その道路を通るとすごく効率がよくなる場合には、その効率のよさとそれが一定の時間続くことにより、質的変化が発生し資本主義をバージョンアップさせます。
だから財政政策がほんとにうまくいくかどうかは、予測できないだけでなく時間も必要とします。
これは政治家の仕事であって、日銀の仕事ではありません。最近の政治家は自分の仕事をほっぽり出して日銀に丸投げしています。