死刑は国の倫理水準によって決まる

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日本と中国とアメリカがEUから死刑やめなさいと怒られたみたいです。日本でも死刑反対の人たちがいますが彼らの言っていることはどれも表面的なお話ばかりで、そういうものでは死刑を本当になくすことはできないと思います。本当にとはそれで日本人が納得しているという意味です。

例えば、死刑は残虐だとか、冤罪のとき取り返しがつかないとか、抑止力がないとか言う話を彼らはよくします。それはそのとおりであっても人々を納得させることはできないと思います。法はそんな合理的理由だけでは本当には存在しなくて、もっと倫理的な面から納得しないと駄目だからです。

だから死刑のないEUの国なんかは、日中米よりも倫理水準が高いのだと思います。倫理水準とは人々の間で火花が散っていない状態で、それは寛容といってもいいかもしれないし、人を信じられるといってもいいようなそんな感じの心的状態です。その部分がしっかりしているということは実は法がしっかりしているということに関係があります。法というのは倫理が昇華してできるものだからです。法がしっかりしていないと自らを守らせるために厳しい罰を与えないとならないという風になります。

よって日本で死刑を無くすには、死刑だけを考えても駄目で、社会をよくしていかなければならないとなります。しかし今の日本にはよくなる要因はあんまりないと思います。戦後は経済成長だけを頼りにやってきたので、それが壊れた今、それを取り戻すことだけが政治の目的になってしまっています。そのやり方が強引過ぎるので、これは悪化の要因です。

あとひとつ書き忘れましたが死刑反対の理由として自分が国に殺されたくないというものです。これも合理的には言えますが、本気で自分が国に殺されることを心配するなどということはありえないとおもいます。

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