Mandriva 2009 インストールレポート その1

Mandrivaにはいくつかのエディションがある。

Mandriva One
Live CDとしても動くし、インストーラとしても使う。一番普通のやつ

Mandriva Linux Free
OneにはJavaやFlashなどのプリプラなものがいくつか含まれるが、それを含んでいないもの。と思われる。

Mandriva Linux Powerpack
商業ベースのものと思われる。

ここではMndriva Oneを使った。ダウンロードしたファイルは、mandriva-linux-one-2009-KDE4-int-cdrom-i586.iso。マシンはVMwareを使った。このisoをVMwareに接続して起動。


日本語がないので、English(American)を選択。


タイムゾーンはアジアの東京を選択。


キーボードレイアウトはJapanese 106 Keysを選択。


LiveCDバージョンで起動した。この状態ではまだハードディスクにはインストールされていない。ここでLive Installをダブルクリックして起動する。

最初にハードディスクのどこにインストールされるか質問されるが、ここでは全部を使うようにした。次にこのPCに必要のないパッケージの削除を実行した。

つぎにBoot Loaderの選択、パーティションの確認、ここではデフォルトのまま選択、その後以下のように「電源を落とせ」のメッセージが出た。

下のバーから[Menu][Leave][Turn off Computer]を選択して、電源を落とした後、CDを抜いて再び電源ONした。

ハードディスクからブート。

国の選択だが日本がないのでここではUnited Statesを選択。なおこのときいったんOther Countiesをクリックしてしまうと、なぜか先に進めなくなったので、いったんリセットしてから素直に選択したら先に進んだ。

rootのパスワードと、一般ユーザの設定。

インストール成功。

このあと、ユーザアカウントの登録があるが、ここではDeclineをクリックしてスルー。Surveyはちゃんと答えてたらいきなり最初のページにもどったのでDeclineしてスルー。その後もスルー。

とりあえずインストールできた。

Mandriva 2009 インストールレポート その2

Operaのメニューのフォントを変える

XPのテーマなどを変えたせいか、Opera9.60をインストールして実行するとメニューのフォント表示がひどいことになっているので直し方。

[ツール]→[設定]を選択して、左のペインでフォントを選び、「ブラウザ表示欄」でフォントを設定する。[MS UI Gothic]などがよいと思われる。

関連記事:
Firefoxのメニューのフォントを変える

kernel 2.6.27 pre-releaseのバグ

ここより要約

e1000eモジュールでサポートされるIntel 82566と82567のネットワークインターフェース(ICH8とICH9のチップセットの一部分)のEEPROMデータが壊れてしまい、使えなくなってしまう。

自分のPCがこの影響を受けるかどうかは以下のようにして確認できる。

# lspci | grep 8256[67]

上のコマンドで出力があれば、この問題の影響を受ける。出力がない場合は影響を受けない可能性が高いが、以下のコマンドによりe1000eモジュールを使っているかを確認できる。

# /sbin/lsmod |grep e1000e

上のコマンドで出力があれば、e1000eが使われており、影響を受ける可能性がある。

以下のコマンドを使えば、EEPROMデータをバックアップできる。

#ethtool -e ethX > savemyeep.txt

ethXは通常eth0などとなる。

カーネルの置き換えができない場合、networkサービスの停止後以下のコマンドでe1000eを無効にできる。
# modprobe -r e1000e
# rm -f /lib/modules/2.6.27*/kernel/drivers/net/e1000e/e1000e.ko.gz
# depmod -a

この問題が発症するとグラフィックドライバによりカーネルパニックを起こし、ネットワークが使えなくなる。直すにはマザーボードのBIOSを更新すればいいのかもしれない。

apt-getでkernelをアップグレードから除外する

vmwareでlinuxを動かしていると、カーネルのアップグレードがあるたびに面倒なことになるので、apt-get upgradeしたときカーネルをアップグレードしない方法を調べてみた。

ここではdebianを使って行った。

$ cat /etc/debian_version
4.0
$ uname -r
2.6.18-6-486

# apt-get upgrade -s
Reading package lists... Done
Building dependency tree... Done
The following packages will be upgraded:
cupsys cupsys-bsd cupsys-client cupsys-common libcupsimage2 libcupsys2 libfreetype6 libfreetype6-dev libtiff4 libxml2
libxml2-utils libxslt1.1 linux-image-2.6.18-6-486 linux-source-2.6.18 openssh-client openssh-server python-libxml2
xsltproc

upgrade に-sをつけてシミュレーションで動かすと、inux-image-2.6.18-6-486とlinux-source-2.6.18がアップグレード対象であることがわかる。

wajigを使ってholdする

# apt-get install wajig

# wajig hold linux-image-2.6.18-6-486 linux-source-2.6.18
The following packages are on hold:
linux-image-2.6.18-6-486
linux-source-2.6.18

これでこれら2つのパッケージはアップグレードされないと思うので再び以下のように確認してみる。

# apt-get upgrade -s
Reading package lists... Done
Building dependency tree... Done
The following packages have been kept back:
linux-image-2.6.18-6-486 linux-source-2.6.18
The following packages will be upgraded:
cupsys cupsys-bsd cupsys-client cupsys-common libcupsimage2 libcupsys2 libfreetype6 libfreetype6-dev libtiff4 libxml2
libxml2-utils libxslt1.1 openssh-client openssh-server python-libxml2 xsltproc

2つのパッケージがkept backになっているのでアップグレードされないのだろう。wajigはdpkgレベルで動くものらしく、上記のholdコマンドはたぶん以下のようにdpkgの–get-selectionsや–set-selectionsを使っていると思われる。

# dpkg --get-selections | grep hold
linux-image-2.6.18-6-486 hold
linux-source-2.6.18 hold

wajigでholdしたものは以下のようにして元に戻す。

# wajig unhold linux-image-2.6.18-6-486 linux-source-2.6.18
The following packages are still on hold:

/etc/apt/preferencesを使う方法

aptにはパッケージをpinする機能があるらしく、以下のような手順で実現した。

# dpkg-query --list|grep linux-image
ii linux-image-2.6-486 2.6.18+6etch3 Linux kernel 2.6 image on x86
ii linux-image-2.6.18-6-486 2.6.18.dfsg.1-22 Linux 2.6.18 image on x86
# dpkg-query --list|grep linux-source
ii linux-source-2.6.18 2.6.18.dfsg.1-22 Linux kernel source for version 2.6.18 with

# vi /etc/apt/preferences

# apt-get upgrade -s
Reading package lists... Done
Building dependency tree... Done
The following packages will be upgraded:
cupsys cupsys-bsd cupsys-client cupsys-common libcupsimage2 libcupsys2 libfreetype6 libfreetype6-dev libtiff4 libxml2
libxml2-utils libxslt1.1 openssh-client openssh-server python-libxml2 xsltproc

2つのパッケージがアップグレード対象から消えた。

コンソールで動くbittorrentクライアント rTorrent

rTorrentはncursesを使ってコンソール上で動くbittorrentクライアント。ここではUbuntuを使って動かした。

インストール

$ sudo apt-get install rtorrent

下準備

デフォルトでは一回終了してしまうと、次に起動したときに前のダウンロード状態を保存してくれていないので、~/.rtorrent.rcファイルを作成して、以下のようにセッション保存法のディレクトリを指定する。

session = ~/.rtorrentsession
directory = ~/rtorrentdown

directoryはダウンロードしたファイルを置くディレクトリ、デフォルトでは./になる。ここでは~/rtorrentdownを指定した。また以下のようにこれらのディレクトリをつくっておく必要がある。

$ mkdir ~/.rtorrentsession
$ mkdir ~/rtorrentdown

起動

$ rtorrent

*.torrentの追加

エンターキーかbackspaceキーを押して、torrentファイルの場所を指定する。ここではファイルパスを指定してもURLを指定してもいい。エンターキーを押して指定した場合、ダウンロードは開始されず、backspaceキーを押した場合は追加と同時にダウンロードが始まる。

ダウンロードのフォルダを変えたい場合はエンターキーでtorrentを追加し、カーソルキーの上下で該当ダウンロードを選択して、[CTRL]+Oを押す。

ダウンロードを開始するには、[CTRL]+S、停止するには[CTRL]+D、ただし[CTRL]+Dはもう一回押すとエントリを削除してしまうので注意が必要。

エントリを選択してカーソルキーの右を押すと、ピアやファイルのリストを表示できる。

エントリの説明

ubuntu-8.10-beta-desktop-i386.iso
375.2 / 695.4 MB Rate: 0.0 / 776.4 KB Uploaded: 1.5 MB [52%]
Tracker: [Tried all trackers.]

これは以下のような意味

[ファイル名]
[ダウンロードしたバイト数] / [全体のバイト数] MB Rate: [アップロードスピード] / [ダウンロードスピード] Uploaded : アップロードしたバイト数 [ダウンロード済み%]
Tracker: [トラッカーのチェック状態]

ステータスバーの説明

[Throttle off/off KB] [Rate 449.8/218.4 KB] [Port: 6884] [U 14/0] [D 23/0] [H 0/32] [S 0/53/768] [F 2/128]

これは大雑把に左から以下のような意味。

Throttle [最大アップロード速度]/[最大ダウンロード速度]

offは制限なしを意味する。これを変えるには、a,s,d,z,x,cのキーを使う。大文字も使う。

Rate [現在のアップロード速度] / [現在のダウンロード速度]

Port: [待ち受けポート]

U D H S F

アップロードやダウンロードやトラッカーへのスロット数。

終了する

[CTRL] + Qで終了する。

詳細はこのページにあります。

ubuntu8.04を8.10(intrepid-ibex)にアップグレードする

まだベータ版なのでいろいろ不具合がでる場合があると思います。
$ cat /etc/lsb-release
DISTRIB_ID=Ubuntu
DISTRIB_RELEASE=8.04
DISTRIB_CODENAME=hardy
DISTRIB_DESCRIPTION="Ubuntu 8.04.1"

$ update-manager -d

$ cat /etc/lsb-release
DISTRIB_ID=Ubuntu
DISTRIB_RELEASE=8.10
DISTRIB_CODENAME=intrepid
DISTRIB_DESCRIPTION="Ubuntu intrepid (development branch)"